カウンセラーの研修でした
昨日はカウンセラーの5時間研修でした。
講師は「大阪医科薬科大学 小児科 金泰子先生」です。数年前のスクールカウンセラーの研修でも来ていただき、大好評だった先生の念願の講演です。
金先生のご専門は心身症。発達障害や起立性調節障害(OD)についても話していただきます。
こどもたちの心と身体のSOSについて、数多くの診断と治療に関わってこられました。
内容について、全てをお伝えすることは出来ないのですが、結論からいうと…
母親でもあるカウンセラーたちにとっては涙なしに聞けないような感動的な研修になりました。
保護者はこどもに病気や障害があると、どうしても自分を責めてしまう人が多いです。そんな時に金先生は「私はこどもさんの主治医であってあなたの主治医じゃない。けど、あなたのこどもさんは良いところたくさんあってめっちゃいい子やね。応援したいから、あなたにも元気でいてほしいねん。」というような(この楽しい面白そうな語り口を雰囲気で察してください笑)、わが子を一緒に愛し、一緒に歩いてくれそうな温かさがありました。
今、児童精神科は予約でいっぱい(ほとんどが数カ月〜2年待ち)、発達障害や不登校に詳しい小児科のドクターも数が限られています。
お医者様たちはなんとか予約に応えようとしてくださっているところも多いですが、それでも一回の診察にかける時間は多くはないようです(もちろん中にはしっかり時間をとってくれるところもあります)。
そのなかで金先生の診察は、こどもたち自身の声とその思いをとことん聴き、わかる言葉で説明し、こどもたちが納得してから治療が進みます。そのやりとりの様子が映像で目に浮かんでくるようでした。
そして「こんなお医者さんを紹介したい」「こんなお医者さんに自分の子どもを診てほしい」「こんなふうにこどもたちの声を聞けるカウンセラーに私もなりたい」と自分の中にいろんな思いがあふれるような研修でした。
まあ、研修の運営に関わっていた側としては…
100人近い参加者が集まるZoom研修はトラブルも多発し、もうしばらくパソコンは開きたくないくらいの疲労感がありましたが(笑)
金先生の研修から、心に残った言葉をご紹介します。
・「人の子は我が子のように 我が子は人の子のように」こどもとの距離感をどう取ればいいのか、悩むときにヒントになりそうです。
・「発達障害があっても大丈夫。ほめて愛された子、自分のことがわかっている子はよく育つ。」
障害があっても診断名をつける必要がないケースがあります。それはこんな場合かもしれません。
・「不登校のこどものゴールは学校に行くことではなく、ニコニコ毎日笑顔で過ごせること」
学校に行けない子どもたちは、学校に行っていなくてもしんどくて苦しんでる子が多いのです。
・ “Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めるな)
「障害者権利条約」にもある言葉ですが、声をあげにくいこどもたちにも当てはまります。
いつも、どんな時でも当事者の人たちの声を一番に聞いていける人間でありたいです。
金先生の診察の予約は簡単には取れないかもしれませんが💦
大阪医科薬科医科大学は読み書きなどの障害を持つ子のための機関であるLDセンターも併設されています。京都や兵庫からも通う方が多いです。
参考にホームページをあげておきます↓
悩んでいるみなさんが、相性の良い支援者や相談機関に繋がれますように!
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